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歯科医院の開業ノウハウ「 損益分岐点とキャッシュ分岐点」


開業直後の先生が一番心配されること。
それは「最低限、どれだけの売上があれば医院が回るのだろうか」ということです。

今回は、医院経営を行ううえで非常に重要な
「損益分岐点」「キャッシュ分岐点」について解説していきます。



■損益分岐点売上高
読んで字のごとく、損益、つまり利益が黒字か赤字か、その分かれ目となる売上高のことを言います。

例えば、損益分岐点が300万だった場合、売上が301万だと黒字になるが、299万だと赤字になる、ということです。

損益分岐点は最低限の目標であり、実際の目標はもっと高く、400万や500万など、十分な利益を出せる水準に設定します。
しかし、開業当初でじわじわと売上が右肩上がりしている段階においては、
いかに早く損益分岐点を上回るかを考えるのが、目標としては適しています。
また、設備や人件費に大きな先行投資をする際も、損益分岐点を計算し直し、最低ラインを頭に置いておくことは重要です。

<実際の計算方法>
 変動費率:20%
 固定費:200万

固定費200万÷(100%-変動費率20%)=250万

つまり、固定費と変動費率の2つがわかれば、損益分岐点売上高を計算することができます。

さて、損益分岐点を上回っていたとしても、資金繰りがちゃんと回るかどうかは別問題です。
例えば、250万の売上で赤字は出ていなかったとしても、ここから生活費50万を取るとなると、キャッシュは▲50万になってしまいます。

そこで、もう一つ考えておかないといけないのが、「キャッシュ分岐点売上高」です。

■キャッシュ分岐点売上高
これは、キャッシュつまり収支がプラスかマイナスか、その分かれ目となる売上高のことを言います。

例えば、キャッシュ分岐点が400万だった場合、売上が401万だとキャッシュが増えるが、399万だと減ってしまう、ということです。

医院経営では黒字か赤字かという損益より、キャッシュフローがプラスかマイナスかの方が、実は重要です。
なぜならば、医院がつぶれるのは、赤字だからではなく、資金がショートするから、というのが本当の理由だからです。
つまり、資金が減らない「キャッシュ分岐点売上高」さえ達成していれば、絶対に資金ショートで医院が傾くことはないと安心できるのです。

<実際の計算方法>
 変動費率  :20%
 固定費   :200万
 減価償却費 :50万
 生活費   :60万
 借入返済  :30万

(固定費200万+生活費60万+借入返済30万-減価償却費50万)÷(100%-変動費率20%)
=300万

同じ条件で計算しましたが、損益分岐点が250万だったのに対し、キャッシュ分岐点は300万と高く計算されました。
「利益とキャッシュは一致しない」
という大原則を頭に置き、この2つの指標をともに考えることが重要です。
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