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マインドマップを利用した医院の増患対策
ある医院さんで、何とか患者さんの数を増やしたいということで、どんな増患対策をとるべきかを考えるとします。

増患対策と一口に言っても、その手法は無数に存在します。

例えば、医院のホームページ、スタッフの接遇、スタッフの増員、診療時間の変更、駅看板の設置…etc。

様々な経営セミナーやネット情報などから、どんな増患対策が考えられるのかという情報を得ることは簡単です。

しかし、自院で必要な増患対策は?となると、なかなか答えを教えてくれる人はいません。

あれこれと考えているうちに、問題の全体像がボヤけてしまい、結局は具体的な行動に結びつけられないということも多いのではないでしょうか。

そこで、今回はマインドマップを使って、いまとるべき最適な増患対策を導き出す方法をご紹介したいと思います。

「マインドマップ」という言葉を聞いたことのある先生は多いはずです。

簡単に説明すると、自分の頭の中をビジュアル化し、複雑で相互に絡み合う抽象的な事柄を、階層化して整理していくツールのことです。



このマインドマップを使って、医院の増患対策を考えてみましょう。



まず、中心に置くべきテーマは「どうすれば患者数を増やせるか」という命題です。

次に、患者数を増やすことができない原因を細分化します。

1.医院のキャパシティ(人員、待合スペース、診療時間、チェア台数、など)に問題あり
2.キャパシティに問題はないが、単純に患者様を来院につなげられていない


ここでは、キャパシティに問題がないものと仮定しましょう。

今度は「来院につなげられていない」という事象をより具体的に細分化します。

①新患数が少ない
②既存患者の中断が多い
③リコール率が低い


ここでのポイントは、新患数が少ないのかどうか、は決して感覚のみで判断せず、必ず数値的根拠に基づいて客観的に判断していくことです。

そのためには、月の新患数がどのように推移しているのかという情報を用意する必要がありますし

業界平均と比べて多いのか少ないのかといった相場も掴んでおく必要があります。

新患数が少ない原因は、さらにどの経路からの新患が特に少ないのかに絞り込んでいきます。

具体的には

a.口コミ経由
b.ホームページ経由
c.飛び込み
d.その他


ここでも同じく、来院経路別の新患数を問診票などできっちりデータとして取れていることが前提となります。

ここまでくれば、あいまいだった問題点もずいぶんと明確になり、取るべき対策と結び付けやすくなります。

例えば、口コミ経由の新患が少ないとわかれば、患者様アンケートで不満ポイント(費用、接遇、インフォームドコンセント、etc)を調査する方法や

医院パンフレットと紹介カードを受付で配布、初診カウンセリングを導入

などいくらでも対策の選択肢は挙げられます。

また、ホームページ経由の新患が少ないのであれば、ホームページのリニューアルやSEO対策、リスティング広告などが対策として考えられるでしょう。

あとは、できるだけ費用をかけずにすぐに取り組め、より高い効果が見込める対策を実行に移すのみです。

継続的に効果を測定しながら、次の対策、次の対策と改革の姿勢を貫くことも重要です。



今回はマインドマップを使って増患対策を考えてみましたが、このツールは「考える」という作業に対しては何にでも利用することができます。

例えば、ミーティングの議題を決めるとき、スタッフがすぐにやめてしまう原因の分析。

奥様へのプレゼントに何を贈るべきか、を考えるときにさえ利用できてしまいます。

マインドマップの一番の利点は、考えるべき項目を「漏れなくダブりなく」細分化して挙げられることです。

様々な「モヤモヤ」の解決に、是非ご活用ください。
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